超伝導エレクトロニクス研究室では、高温超伝導体による超伝導エレクトロニクス応用の実現を目指し、高品質な高温超伝導作製技術の確立や、超伝導エレクトロニクスのキーデバイスである、ジョセフソン接合の研究を行っています。

 超伝導エレクトロニクスとは、超伝導の特異的な性質であるジョセフソン効果や磁束の量子化などのマクロな量子効果を用いることで、従来の電子材料(例;半導体など)を用いる場合に比べて超高速・超低雑音・低消費電力のハイパフォーマンスを有するデバイスが実現できます。

 超伝導エレクトロニクスの応用範囲は、磁場検出器や電磁波検出器、マイクロ波フィルタなどのアナログ応用、単一磁束量子回路(SFQ)などのデジタル応用、さらに通信分野や医療分野など幅広い応用があります。

 現在、情報通信研究機構(NICT)や他大学と連携しデバイスの開発、超伝導薄膜作製の特性評価などを進めています。