ブレッドボードとは?
ブレッドボードは、各種電子部品やジャンパ線をボードの穴に差し込むだけで、
はんだ付けをしなくても、手軽に電子回路を組むことの出来る基板です。
- 手軽に電子回路を組むことができる。
- 電子部品の交換や回路の変更が容易。
- 電子部品やジャンパー線を何回も再利用できるので経済的。
- 小電力、低周波回路を組むのに適している。
- 大電流(およそ500 mA以上)や、高周波回路(およそ10MHz以上)を組むのには適さない。
註) ブレッドボード(breadboard)とは、本来はパン(bread)の生地をこねるときに使う
木の板(board)を意味する言葉。
ブレッドボードEIC901Bの概観
プラスチック板に電子部品のリード線を挿すための穴(ソケット)がたくさん並んでいる。この穴に電子部品のリード線やジャンパー線を挿して回路を組んでいく。

内部接続図
各穴(ソケット)間が電気的にどのように接続されているかを示した接続図。
金属電極部分を外してみた様子
LEDの点灯回路
簡単な例として、LED(発光ダイオード)の点灯回路をブレッドボードを使って組んで
みよう!
- LEDは発光ダイオード(Light Emitting Diode)の略で、数mA程度の電流を流すと
発光するダイオードである。ダイオードなので極性があり、一方向にしか電流が
流れない。LEDの2本あるリード線のうち長い方がアノード(陽極)で、直流電源(or 電池)のプラス側に接続する。
- 回路図
- 結線例
ブレッドボードの欠点:
- そのままではボードに挿しにくい電子部品もあり、その場合は予備加工が必要。
- 同じパターンが並んでいるので、注意しないと誤配線してしまう怖れがあ
る。
- 部品(のリード線)を差し込み過ぎると、内部で他のリード線と接触して
しまい、回路がショートするので注意!
- ブレッドボードの構造上、高周波、高インピーダンス、高電圧の回路には
不向き。
(2007年4月19日 和田)