茨城支所 平成11年度の活動

1.講演会

1.1 概要

(1)日時:平成11年7月1日(木)15時〜16時30分

(2)場所: 茨城大学工学部第一会議室(茨城県日立市中成沢町4-12-1)

(3)演題:「パワーデバイスの明日―電気を制御するパワーデバイスとはー」

(4)講師:北陸先端科学技術大学院大学教授 工学博士 岡村昌弘 氏

(5)参加者:182名

茨城大学工学部正門 学生諸君も多数聴講

1.2 講演要旨

岡村先生は、元日立研究所主管研究長で、当時からパワーデバイスに関する専門家として、世界と競争されておられ、パワーデバイスの発展の歴史を自ら体験されながら、次世代の素子が持つべき特徴を研究され、スイッチング速度が十分に速く、かつ損失の小さな素子構造を求めて来られた。その経験から、今後のパワーデバイスおよびシステムのあるべき姿を解き明かしていただいた。会場にはデバイスおよび素子の専門家が多く出席しており、質疑応答が専門的になりすぎた感もあるが、学生にとってもあるべき姿を掴むことができたようだ。

御講演中の岡村先生

 

2.小中学生電気教室―産業応用部門活性化活動

(電気学会誌 2000年6号に関連記事があります)

2.1 概要

(1)日時:平成11年7月25日(日)13:00〜15:30

(2)場所:日立市シビックセンター・マーブルホール

(3)参加者:115名(小学4〜中学2年生対象)、見学父兄 約20名

(4)参加料:500円/人

(5)スタッフ:30名(茨城支所委員:20名、学生アルバイト10名)

2.2 内容

(1)超簡単モーターを作ってみよう!(モーター工作)

・教材:エナメル線、単一電池1本、板、磁石、画鋲2本、テスター用電球、サンドペーパー、

ラジオペンチ、はさみ

(2)ソーラーカーにチャレンジしよう!(太陽電池模型自動車工作)

・教材:ソーラーカー模型、太陽電池、単2電池

2.3 実施状況

今年度で4回目の試み。参加者は200名以上の応募者から会場に収容できる115名を抽選で決定。モーターの原理は少し難しかったが、簡単な構成で回転することの興味が集まった。また当日は若干の雲があるものの晴天であったので、屋外で太陽電池走行を体験できた。なお、新聞社のビデオ取材があり、電気学会活動の一環をニュースとして放映、紹介された。

 

学会役員の方や大学生のお兄さん、お姉さんに手伝ってもらい、無事作品が完成した時の子供達の笑顔がとても印象的でした。

3.第7回研究発表会(大会プログラム)

3.1 概要

(1)開催日 : 平成11年11月26日(金)10:00〜18:30

(2)場所 : 日立市シビックセンター

(3)内容:

(i) 研究発表 計93件

(ii) 懇親会

(4)共催:電子情報通信学会

大会受付

3.2 オーラルセッション 10:00〜15:00(会場:5階の会議室)

(1)発表分野別発表件数

(2)各会場の参加者:5〜40名(立席が一部に発生)

A会場 B会場 C会場

3.3 ポスターセッション 15:15〜16:45(会場:4階の多用途ホール)

(1)発表分野別発表件数

・基礎(放電、プラズマ、超電導、電磁気理論、計測、信号伝送、材料、デバイス)…17件

・産業応用(電力変換機、回転機、産業応用、エネルギ)…13件

・電力・制御(電力系統、送変電機器、制御、システム)…12件

大会役員によるパネル設置作業。ご苦労さまです 発表者がポスターを準備する 発表賞受賞者の中村君
女子学生の発表が増えています 各ポスターでは熱心な質疑が見られました 各ポスターでは
熱心な質疑が見られました
各ポスターでは
熱心な質疑が見られました 各ポスターでは
熱心な質疑が見られました 各ポスターでは
熱心な質疑が見られました


(2)昨年に引き続き、学生を対象に優秀な発表を表彰(発表賞)した。受賞者は次の通り。

最優秀賞

・茨城大学 平舘泰彦 「近傍電磁界を用いた探査システムの開発研究」

奨励賞

・茨城大学 蛭田清玄 「永久磁石同期電動機のトルク制御法に関する一考察」

・茨城大学 中村順 「FRIENDSの最適系統計画決定手法の基礎検討」

優秀賞受賞の平舘泰彦 君 平舘泰彦 君の優秀賞受賞の感想
今回,発表賞をいただくことができて,とてもうれしく思っています.ポスターは熱帯魚を用いた研究ということで,明るめの配色にしましたが,少々字や図が小さく,見づらくなってしまったのが残念でした.このような場に研究内容を展示することができて,さまざまな方に,内容に関する指摘を受けることが出来たのが非常に有意義でした.ご指導をいただいた三枝先生,共に研究を行った神田功君に感謝したいと思います。

奨励賞受賞の蛭田清玄 君 蛭田清玄 君の奨励賞受賞の感想
PC研究室連続受賞を断たなかったという事で、率直な感想としては『ほっと一安心』といったところです。賞もさることながら、この学会発表によりさまざまな事を学び得ることができました。これも大口國臣教授をはじめとする研究室の皆様や、学会を運営して下さった方々のおかげだと感謝しております。この経験を生かして今後励んでいこうと思っています。

奨励賞受賞の中村順 君中村順 君の奨励賞受賞の感想
電気学会茨城支所の研究発表会では、奨励賞というすばらしい賞を頂き、大変うれしく思っております。 本発表会では、将来の電気エネルギー流通システムの一形態であるFRIENDSというものをたくさんの人々に聞いていただき、また、多くのご指摘をいただきまして大変有意義な時間を過ごせたと思います。この時、頂いたご指摘を今後の研究に活かしていきたいと思います。

3.4 懇親会 17:10〜18:25(会場:7階の会議室)

ポスターセッションの会場撤収後の17:10に開会し、多くの学生を含む支所学会員が出席者し、酒食を囲み、懇談を深めた。 (参加者:68名)

懇親会。大会が盛会に終えて一安心 懇親会で発表賞を授賞 指導教官と発表賞受賞を喜ぶ受賞者

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