平成17年度 行事報告

平成17年度 電気学会東京支部茨城支所講演会 (第1回)


電気学会茨城支所では、平成17年度の「第1回 講演会」を下記のとおり開催いたしました。会場近隣の企業、茨城大学教職員および学生の方々が多数参加されました。

日 時  平成17年7月28日(木) 14:00〜15:30
場 所  茨城大学工学部 総合研究棟8階イノベーションルーム
 (日立市中成沢町4-12-1) 
演 題  「電力系統シミュレーション技術の変遷と今後の動向」
講 師  元 名古屋大学 後藤 益雄 氏
主 催 電気学会東京支部茨城支所

  

講演風景
シミュレーション技術の変遷を系統立てて説明していただきました。

膨大な量の文献や資料の中の歴史的トピックスを,具体例をあげての説明は大変興味深いものでした。


交流計算盤(移相器:1925年) FGHシミュレータ(1990年)
ご講演中の後藤 益雄氏 聴講者の皆様


質問に答える後藤益雄氏 ご講演に対して質問している参加者
ご講演に対して質問している参加者 ご講演に対して質問している参加者


司会進行 茨城支所幹事 滝口裕氏 茨城支所長 小林正典氏による講師のご紹介 講演を終えた後も会場脇のラウンジで話が弾んでいました。
茨城大学工学部正門 会場となった総合研究棟入り口
幹事の方が受付


平成17年度 電気学会東京支部茨城支所講演会 (第2回)

電気学会茨城支所では、平成17年度の「第2回 講演会」を下記のとおり開催いたしました。
多数の皆様のご聴講をいただき有難うございました。

日 時  平成18年1月31日(火) 14時〜16時30分
場 所  茨城大学工学部 共通講義棟100番教室
 (日立市中成沢町4-12-1) 
演 題  
「つくばエクスプレスにおけるパワーエレクトロニクス技術」
(3講演)
講師及び演題 日立製作所日立研究所  伊藤 智道 研究員
       
「世界初PWM変電所の開発」
日立製作所水戸交通システム部 田代 維史 主管技師
       
「信号設備とEMC(電磁共存性)」
日立製作所日立事業所  黒須 俊樹 主管技師長
       
「車両駆動回路用スイッチングデバイス」
主催 電気学会東京支部茨城支所
内容梗概
講演1 「世界初PWM変電所の開発」
 (株)日立製作所日立研究所情報制御第1研究部
 伊藤 智道 氏
つくばエクスプレスは,地上変電所として世界で初めてPWM変換器を用いたPWM変電所を採用した。PWM変電所を採用した経緯,PWM変電所の特徴,そして新たに発生した課題と課題を解決するために開発された新制御技術について報告する
講演2 「信号設備とEMC(電磁共存性)」
 (株)日立製作所水戸交通システム本部
 田代 維史 氏
つくばエクスプレス線は、2種のき電区間(交流、直流)、インバータ制御変電所(直流き電区間)、交直両用コンバータ・インバータ制御車両、デジタル式ATC信号設備という、世界初の組み合わせで建設され、信号設備へのノイズ環境が複雑になることが懸念された。そこで信号、車両、き電の3部門合同でノイズの事前解析と評価を行い、ノイズと信号の周波数スペクトル配置を設計段階で組み込んだ結果、ほぼ予測通りの周波数棲み分けに成功した。
講演3 「車両駆動回路用スイッチングデバイス」
 (株)日立製作所日立事業所パワーデバイス開発部
 黒須 俊樹 氏
つくばエクスプレスは、交直両用車でありコンバータ・インバータセットが搭載される。このためセットの小型・軽量化が重要テーマであり、高耐圧IGBTの適用により2レベル方式を採用し、目標を実現できた。本講では、本車両に搭載されたIGBTを中心にスイッチングデバイスの動向について報告する。


茨城支所長挨拶 聴講の一こま 受付
講演1
伊藤 智道
講演2
田代 維史 氏
講演3
黒須 俊樹 氏

平成17年度 電気学会東京支部茨城支所見学会


電気学会東京支部茨城支所 見学会活動報告

平成18年1月18日 茨城支所 滝口・城戸

 茨城支所では「つくばエクスプレスにおける最新の鉄道システム技術」及び「地球規模の地磁気観測」と題して 見学会を開催した。
 本見学会は伝統ある柿岡の気象庁地磁気観測所と今年度開業したつくばエクスプレスの最先端鉄道システム を関連付けて見学する企画とした。
 今回は、地球規模の地磁気観測から最先端のパワーエレクトロニクスをはじめとする最先端の鉄道システム 技術が見学できるとあって話題性もあり、茨城県以外からも多くの参加者があり盛況であった。
 柿岡地磁気観測所では一般には入ることができない、 KASSMER観測施設をはじめとする非常に貴重な観測施設や最先端のコンピュータ解析施設の見学ができた。また観測手法の説明等により地磁気観測の重要性に ついてさらに見識を広めることができた。
 つくばエクスプレスにおいては、実際につくば駅から守谷駅まで区間快速電車に乗車し、つくばエクスプレスの 乗り心地(非常に静かで揺れが少ない)を体感した。
 守谷総合指令所において、首都圏新都市鉄道株式会社殿より、つくばエクスプレス全体概要説明、世界初 のPWM変電所説明、運行管理システム、及び列車無線の各システムの専門的な技術について説明頂いた。
 説明を受講した後、制御所内の運行管理システムをはじめとする、各種の最先端システムを見学した。
 その後、世界初の PWM変電所である守谷変電所及び流山おおたかの森変電所について実稼動中の変電 システムを見学した。
 今回の見学会は、柿岡気象庁地磁気観測所とこの地磁気観測に対する影響を配慮した最先端の鉄道システム について見学でき、電気学会の専門技術的にみても非常に有意義な見学会であった。
 見学スケジュール的には多少ハードであったが、実に実り多い見学会であったことを報告する。

開催日: 平成18年1月17日(火)
見学場所: (1)気象庁地磁気観測所
(2)つくばエクスプレス総合制御所及びPWM変電所
   (守谷変電所、流山おおたかの森変電所)
参加者数: 41名(大学関係:5名、研究機関:4名、電力会社:2名、企業:30名)


[1] 気象庁地磁気観測所 (柿岡)
観測所本館
高精度観測システム 地磁気観測システム (KASSMER)
地磁気観測システム(KASSMER)


[2] つくばエクスプレス(総合指令所)
運行管理システムの全景
運行管理システムの説明を受ける参加者の方々
150MHzデジタル列車無線の実演 系統監視システム


                   

[3] つくばエクスプレス(守谷PWM変電所)
PWM変換器 ガス絶縁開閉装置
守谷変電所の全景(高架下設置) 主配電盤
今から変電所に入る参加者の方々


[4] つくばエクスプレス(流山おおたかの森PWM変電所)
ガス絶縁開閉装置
主配電盤
今回乗車した交直流電車 TX-2000系(パンフレットより)

見学会報告書PDF版


― 以上 ―

第13回 電気学会東京支部茨城支所研究発表会

電気学会東京支部茨城支所   研究発表会活動報告

平成18年1月18日 茨城支所 滝口・城戸

 茨城支所では毎年恒例のメインイベントである「研究発表会」を開催した。
今年度は第13回目の開催となり、オーラルセッション及びポスターセッションをそれぞれ実施した。
本研究発表会には、茨城大学、茨城高専をはじめとする学校関連と企業からの参加があり、総数107件の発表論文の投稿があった。
 発表に関しては、基礎・産業応用・電力・エネルギーの各分野ごと、日頃の研究成果を発表され、また、活発な質疑応答もなされ、盛況であった。
 ポスターセッションにおいては、発表優秀賞により、優れた研究発表者をたたえることになっており、例年、3名の優秀発表賞のところ、今年は特別に1名加えて合計4名の発表者を表彰した。
 発表会終了後の懇親会においても、例年を越える多数の参加者があり、盛大に発表の労をねぎらううことができ、また、会員相互の親睦を深めることができたことを報告する。
 
 開催日: 平成17年11月26日(土)
 開催場所: 日立新都市広場マーブルホール
 発表数: オーラルセッション 46件
        ポスターセッション 61件 
 参加者数:    231名  (内 懇親会参加者 100名)
 

優秀発表賞 (ポスターセッション)
最優秀賞 「β-FeSi2単結晶の熱電特性評価」
茨城大学   鈴木 弘和
優秀賞 「ミツバの種子の発芽過程へのDC・ELF混合磁界の影響」
茨城大学  岡本 隆
優秀賞 「導電性ITOフィルムの亀裂に対する抵抗値変化の解析」
茨城大学  古小高 輝樹 (写真右側)
優秀賞 「遷移金属を添加した強磁性ZnO薄膜の作製」
茨城高専  林 永子
講演風景
A会場
B会場
C会場

発表会写真集です。

― 以上 ―

青少年のための科学の祭典・日立大会

青少年のための科学の祭典活動報告

平成17 年12 月4 日茨城支所滝口・城戸

サイエンスボランティア活動として,「青少年のための科学の祭典日立大会」に出展した。
本大会への参加は茨城支所としては昨年に引き続き3回目であり,出展内容は老若男女問わず盛況であった。
青少年に体験実験を通して電気に関する理解を深めてもらうことができ、有意義な活動であったことを報告する。

開催日: 平成17 年12 月4 日(日)
開催場所: 日立新都市広場マーブルホール及びマーブルホール会議室
主催: 青少年のための科学の祭典日立大会実行委員会,
(財)日立市科学文化情報財団,(財)日本科学技術振興財団科学技術館
出展団体数: 55団体(主に大学の理工系及び教育学部,高専,高校)
来客数: 約2500 人(主催者発表)茨城支所ブース来客数は350人程度

茨城支所の出展内容:
  @分電盤シミュレーターによる体験実験(小学生〜大人)
  A手廻し発電機の体験実験(小学生〜大人)
  B磁界の発生と回転磁界の体験実験(小学生〜大人)
  C磁石でトマトを動かす(小学生〜大人)

画像をクリックすると大きな画像が見られます。
写真1:分電盤シミュレーターによる体験実験 写真2:手廻し発電機の体験実験
写真3:磁界の発生と回転磁界の体験実験 写真4:磁石でトマトを動かす

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その他