研究室の特徴

私たちは、シリサイド半導体を活用した光・電子・熱機能素子の開発研究を行っています。 特に、光や熱エネルギーを電気エネルギーに変換する赤外線センサ、熱光太陽電池、熱電変換素子の研究に注力し、基礎から実用化に向けた研究を行っています。
シリサイド半導体は、シリコン(Si)と遷移金属やアルカリ土類金属からなる化合物半導体群です。熱電材料や赤外線センサ材料として注目される半導体鉄シリサイド(β-FeSi2)やマグネシウムシリサイド(Mg2Si)、高マンガンシリサイド(MnSi1.7)、太陽電池材料として期待される バリウムシリサイド(BaSi2)、スピントロニクスに向けた鉄シリサイド(Fe3Si)、強電子相関系で近藤半導体として知られる (FeSi) 等があります。
近年のグリーンテクノロジーへの関心の高まりと共に、シリサイド半導体の資源量が豊富かつ毒性が無い(または低い)特徴が、資源・環境リスクに対応するエコ・エレクトロニクス材料として注目されています。
研究室では、独自のバルク結晶成長技術を生かして鉄シリサイドやマグネシウムシリサイド、マンガンシリサイドなどの単結晶を育成し、熱から電気エネルギーを取り出す熱電変換素子や熱光発電セル、赤外線センサの研究開発を行っています。
半導体研究室では国内外からの大学院生や共同研究者、企業パートナーを募集中です。
茨城大学 工学部 電気電子システム工学科
茨城大学 大学院 理工学研究科 電気電子システム工学専攻
半導体研究室 教授 鵜殿 治彦
<Mail:udono at vc.ibaraki.ac.jp>
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