
研究室の理念と教育方針:実践と協調を通じた成長
私たちの研究室では、学生が社会で活躍するための実践的な能力と協調性を育むことを最重要視しています。特に、以下の2つの柱を中心に研究教育を進めています。
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自律的な課題解決能力の育成: 実験や観察、結果の解析・考察を通して、学生自らが問題点を見出し、その解決策を導き出す力を養います。
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チームで協働する力の醸成: 研究プロジェクトごとに、博士課程から学部生までが一体となりグループを組みます。実験装置の効率的な共有、相互補助、後輩指導などを通じて、チームとしての成果を最大化する能力と、プロジェクトを牽引するリーダーシップを育みます。
このように、個々の専門性を深めつつ、多様な視点や役割を経験することで、変化の速い現代社会に対応できる力を身につけます。
研究室の体制と充実した研究環境
2025年度の半導体研究室は、教員5名、大学院生(博士・修士)15名、学部生7名の計27名という充実した体制です。研究に必要な基本設備は完備されており、学生は最適な環境で研究活動に集中できます。
私たちは「開かれた研究室」として、国内外の研究者や企業との共同研究や連携を積極的に推進しています。この取り組みを通じて、学生は研究テーマの幅を広げるだけでなく、社会性、多面的な思考力、そしてグローバルな視点を養う貴重な機会を得られます。また、外部機関との連携は、研究に必要な最新の装置や専門知識を補完する上でも大きな利点となっています。
高度な専門性と広がるキャリアパス
近年の学部卒業生は、ほぼ全ての学生が大学院へ進学し、継続して研究に取り組んでいます。これにより、知識と研究成果を着実に積み重ね、国内外の学会や国際会議での発表機会を多数経験しています。さらに、修士課程修了までには、研究成果を学術論文(英語)として発表することを積極的に指導しており、3年間で研究開発に不可欠な基本スキルを身につけることができます。
本研究室の卒業生・修了生は、その高度な専門知識と実践的なスキルを活かし、半導体関連企業はもちろんのこと、多岐にわたる分野の企業で活躍しています。
卒業・修了生の活動実績
卒業・修了生の活動実績では、平均的に学部卒業で国内発表1件、修士修了生は更に5件程度の学会発表を行っています。また、修士学生の過半数以上が国際会議での発表を経験していることが統計から分かります。
更に、多数の学生が、優秀発表賞などの学会賞を受賞し、学長・学部長表彰なども受賞しています。
FY2011- H23 |
FY2012- H24 |
FY2013- H25 |
FY2014- H26 |
FY2015- H27 |
FY2016- H28 |
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B4 | M1 | M2 | B4 | M1 | M2 | B4 | M1 | M2 | B4 | M1 | M2 | B4 | M1 | M2 | B4 | M1 | M2 | |
所属数 | 4 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 2 | 4 | 4 | 4 | 2 |
国内学会 | 4 | 9 | 4 | 1 | 12 | 6 | 4 | 10 | 2 | 6 | 13 | 5 | 8 | 9 | 8 | 1 | 9 | 2 |
国際学会 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 2 | 3 | 0 | 2 | 2 | 0 | 2 | 1 |
英語論文 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 |
受賞 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
OB/OGの進路
- 博士修了生進路例
ミツバ(社会人)、昭和KDE(社会人)、ティー・アール(社会人)、テックスイジー(社会人)
- 修士修了生進路例
日立製作所(3)、トヨタ自動車(2)、日立化成(2)、日立金属(3)、三菱電機(2)、川崎重工(2)、JX金属(3)、日本製鉄、富士通、東芝、シャープ、アンリツ、テルモ、キャノン、日本テキサスインスツルメント(8)、アドバンテスト(3)、新日本無線(2)、富士電機、ディスコ、村田製作所、日立ハイテクノロジーズ(4)、日立オートモーティブ、NSK、KOKUSAI ELECTRIC、加賀東芝エレクトロニクス、サンデン(2)、スタンレー電気(3)、新光電気、日本信号、 SMC、日本電産、三菱電機エンジニアリング、ジャパンディスプレイ、大気社、大崎電気、日立産業制御ソリューションズ、菊水電子工業、栗田工業、サンケン電気、パーパス、日本航空電子工業 、広島エルピーダメモリ、ルネサス、ソニーエンジニアリング、ソニーLSIテクノロジ、東大院など
- 学部卒業生進路例
日立産機システム、住友金属、浜松ホトニクス、日本原子力発電、 SMC、 北関東綜合警備保障、東芝マイクロエレクトロニクス、三菱電気照明、JR東海、山本製作所、東北電力、中部電力、日本精機、富士通フロンテック、星和電機、日立ハイテクマニファクチャ、クレスコ、県職員、茨城大院、他大学院(東京大、東工大、阪大、名大、首都大、横国大、筑波大など)
入試情報(Admission Information)
茨城大学工学部 電気電子システム工学科 詳細はこちら
茨城大学大学院 理工学研究科 博士前期課程 電気電子システム工学専攻 詳細はこちら
Graduate School of Science and Engineering (Master's Program)
茨城大学大学院理工学研究科 博士後期課程 複雑系システム科学専攻 詳細はこちら
Graduate School of Science and Engineering (Doctor's Program)
研究生・客員研究員及び研究室見学などを希望の方は下記メールアドレス宛にご連絡ください。
<udono at vc.ibaraki.ac.jp>